Amazon Aurora
Amazon Aurora
概要
Amazon Aurora は、AWS が独自に設計した MySQL および PostgreSQL 互換のリレーショナルデータベースです。RDS のマネージド機能を継承しつつ、ストレージとコンピュートを分離した独自アーキテクチャにより、商用データベース並みの性能とクラウドならではの可用性・スケーラビリティを両立します。既存の MySQL / PostgreSQL ツールやドライバをそのまま使いながら、より高いスループットと自動的なストレージ拡張、高速な復旧を得られる点が特徴です。
主要な概念
分散ストレージアーキテクチャ
Aurora のデータは、3つのアベイラビリティーゾーンにまたがって複数のコピーが分散保存される共有ストレージ層に書き込まれます。一部のディスクやAZに障害が起きてもデータは保護され、ストレージは利用量に応じて自動拡張されます。この設計により高い耐久性と、障害からの素早い回復が得られます。
Auroraレプリカと読み取りスケール
プライマリと同じ共有ストレージを参照する Aurora レプリカを追加でき、読み取りを分散しつつ、プライマリ障害時にはレプリカが昇格してフェイルオーバー先にもなります。クラスターには書き込み用と読み取り用のエンドポイントが用意され、リーダーエンドポイントは複数レプリカへ接続を分散します。
Aurora Serverless
Aurora Serverless は、負荷に応じて容量を自動でスケールするオンデマンドな構成です。アクセスが断続的・予測困難なワークロードや、開発・検証環境のように常時フル稼働させたくない用途で、キャパシティ管理の手間とコストを抑えられます。
グローバルデータベース
Aurora Global Database は、1つのプライマリリージョンから複数のセカンダリリージョンへ低レイテンシでレプリケーションする機能です。地理的に分散した読み取りの高速化や、リージョン障害に備えた災害対策(DR)に利用され、セカンダリリージョンを昇格させて事業継続を図れます。
RDS for MySQL/PostgreSQL との違い
通常の RDS が各エンジンの標準的なストレージ・レプリケーションをそのまま使うのに対し、Aurora は独自ストレージにより高いスループットと高速フェイルオーバー、ストレージ自動拡張を実現します。互換性を保ちつつ性能・可用性を底上げしたい場合に選択され、料金体系も RDS とは異なります。
典型的なユースケース
- 高トラフィックなSaaSやECのバックエンドで高スループットなRDBを必要とする
- Auroraレプリカで読み取りをスケールさせつつ自動フェイルオーバーを得る
- Aurora Serverless で断続的・予測困難な負荷のコストとキャパ管理を最適化する
- Global Database でリージョン障害に備えた災害対策と地理的読み取り高速化を行う
- 既存のMySQL/PostgreSQLアプリを互換性を保ったまま高性能基盤へ移行する
試験での出題観点
Aurora は SAA・SAP で「高い可用性とスケーラビリティを持つリレーショナルDB」を問う設問の典型的な正解です。標準 RDS との比較で、より高いスループットや高速フェイルオーバー、ストレージ自動拡張が求められる場合は Aurora が選ばれます。「断続的・予測困難なワークロードでコスト最適化 → Aurora Serverless」「複数リージョンにまたがるDRや読み取り低レイテンシ → Aurora Global Database」という対応が頻出パターンです。リレーショナルが前提か否かでまず DynamoDB と切り分け、その上で RDS と Aurora の性能・可用性要件を比較する判断が問われます。
関連サービス
最終更新日: 2026-06-24
本ページの内容は、AWS公式ドキュメントを基に作成し、運営者が編集・監修しています。詳しくは編集・品質管理方針をご覧ください。